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エロアクションゲーム

 

「ん、朝か」

 ラムリーザは、目覚めたときに時計を見ると、普段起きる時間と同じだった。夏休みに入ったけど、生活のリズムは崩れていないようだ。

 ふと自分の右脇に目をやると、ソニアはまだ腕の中で穏やかに眠っている。ちなみに、二人の中で添い寝と言う行為は、すでに当たり前のものとなりつつあった。

「休みだからのんびりしてもいいか……」

 ラムリーザはそう思い、ソニアが起きてくるまでそのままにしておいてあげることにした。

 ソニアは横向きに引っ付いているので、その大きな胸がラムリーザの脇腹におしつけられている。

 ラムリーザが暇つぶしにソニアの胸をつついてみると、ソニアは「んっ……」と反応して声を漏らす。だが、それで起きてくる様子はない。

「Jカップ様……か」

 それから、リリスの言っていたことを思い出したりもしていた。

 ソニアをほっといて起きようとか考えたけど、ラムリーザの右腕を枕にしているし、どうやら右足はソニアに足を絡められているようなので、ソニアを起こさずには身動きが取れない。

 しばらくそんなことを考えていた時、ベッドサイドテーブルに置いてあるラムリーザの携帯電話が着信音を発した。

 ラムリーザは左腕を伸ばしたが、もうちょっとという所で届かない。

 仕方がないので、ソニアの頭を抱えている右腕をそっと抜き取り、身体を伸ばして携帯電話を手に取った。画面を見ると、ジャンからの通話のようだ。

 ラムリーザは通話ボタンを押し、「やあ、おはよう。わしは竜王じゃ、わしの仲間になれば世界の半分をやろう」と言ってみた。

「ありがとう、世界の半分である、女の世界を頂こう。はい決まり、リリスとソニアよこせ、さあよこすんだ」

「さりげなく二股かよ。で、何の用?」

「ああ、昨日の話を確認しておきたくてね」

 昨日も帝都のクラブで「ラムリーズ」のライブをやったが、その時にジャンから「これから夏休みだけど、どうする?」と聞かれたのだ。ずっと休みになるので、それだけ参加することができる機会が増えるわけだ。

 だがラムリーザ達は、夏休みに入ってからすぐに、自動車教習合宿に行くことにしていたので、しばらくは帝都に行けない旨を伝えていた。そういうわけで、週末もしばらく出られないことも伝えていた。

 今朝のジャンからの電話は、そのことの再確認だった。

「というわけでよろしく」と言って、ラムリーザは通話を終了させた。

 携帯電話をベッドサイドテーブルに置いて、ふとソニアの方を見ると彼女は目を覚ましていて、寝起きの割には力強い瞳でラムリーザを見ている。

 先程、腕を引き抜いて頭を動かしたり、真横で話をしていたりしたために、目を覚ましたようだ。

 ソニアは、ラムリーザが電話を終わらせたのを確認すると、もぞもぞと動いてラムリーザの身体の上に乗りかかってきた。

 そして、「今日はこのまま……」と言って顔を近づけてくる。

 ラムリーザは朝からキスか、目覚めのキスというやつかなと考え、ソニアの首に手を回す。

 そしてお互いの唇が触れる瞬間、部屋のドアをノックする音が聞こえ、「朝食はどうなさいますか?」という声がドア越しに聞こえた。

 二人は一瞬固まったが、ラムリーザは「これから行きます」と返事して、ソニアに軽くキスをして、そのまま身体を起こした。

 そしてベッドから降りて、二人は寝衣から普段着に着替えることにした。

「ずっと気になってたんだけどさぁ――」

 ラムリーザは、今日も気になっていることを尋ねる。

「――スカート履き替える意味あるのか?」

 ソニアにぶつけた疑問点の通り、ソニアにはどういった意図があってかわからないが、寝る時もきわどい丈のプリーツミニスカートを履いているのだ。

 というより、同じような丈の色違いスカートがやたら多い。しかも基本的に同じ型、だが色違い。それがソニアのボトムスファッションだ。

 それは良いとしても、その丈だと布団の中では正直履いている意味がないのではないか? と、ラムリーザは思ったのだ。

「これは寝巻用ミニスカート、これは普段着用ミニスカート」

「いや、寝るときにスカート必要か? というか分ける意味あるのか?」

「いいの!」

 きりっとした顔ではっきりと断言してしまった。何がいいのかわからないが、とにかくこだわりがあるということだろう。

 ラムリーザは、疑問には思っていたが、別にどうでもいいことなので、これ以上追求するのはやめにした。

 そして、遅めの朝食を取り、再び部屋に戻ってきた。

 

 

「さて、今日は何をしようかな」

 二人はソファーに座ってくつろいでいるが、とくにこれといったことは思いつかない。

 ラムリーザが、「最近のゲームは?」と聞くとソニアは、「あのギャルゲーで、最後に残ったクールな後輩、興味ない」と言った。

「クールなタイプは嫌いか?」と聞くと、「クールな人って、なんかリゲルの顔がちらつくから苦手」と答える。確かにリゲルは、ソニアに対して少し冷たいところがある。

「そうか、それじゃあそのうち僕が攻略しとくか。確かナナちゃんだっけ?」

 ラムリーザはそう言いながら、なんだか自分は後輩ばかり相手にしているな、と思っていた。

「今日はこのアクションゲームをやろう」

 ソニアはそう言って、髭親父が敵を踏んだり蹴ったりしてやっつけながら、面クリしていくゲームを始めた。手馴れたもので、次々とステージをクリアしている。

 ラムリーザは、しばらくソニアがプレイしているのをぼんやり見ていたが、ふと面白いことを思いついた。

「見てるだけでも面白いけど、折角だから僕もゲームに参加しよう」

「ん、ラムもやる? 二人同時プレイもあるよ」

「いやプレイはいい。それよりも、このゲームって最短で行ったらどのぐらいでクリアできる?」

「うーん、三十分から四十分ぐらいかなぁ」

 そこでラムリーザが提案したことは、少し普通の感性から離れたものであり、ソニアを驚かせた。

「よし、これから僕はソニアのおっぱいを揉み続ける。それに耐えてクリアできたら、その後で買い物に行って、何か好きなもの買ってあげよう。ゲームオーバーになったらソニアの負け、揉まれ損ということね」

 ソニアは、胸で感じやすいという弱点があった。それは、帝都でメルティアに攻められ続け、長い時間をかけて開発された、とでも言っておこう。

 ソニアは少し考えたが、恥ずかしさとプレゼントを天秤にかけ、プレゼントを選択してその勝負に乗ることにした。

 そこでラムリーザは、ソニアを自分の又の間に座らせて後ろから抱きかかえ、キャミソールの中に手を突っ込んだ。そして、ブラを下に引っ張ってずらして丸出しにし、その大きな胸を揉み始めた。

 さすがにでかい。指を広げてもその大きな胸は抱えきれるものではなかった。

「ふっ、ふえぇ……」

 すぐにソニアは反応し始め、両足を閉じてもじもじし始める。

 そして、ゲームで穴をジャンプで飛び越えようとした瞬間に、ラムリーザはソニアの胸の先端を強くつまんだ。

「ひゃっ、ひゃあん!」

 そのままジャンプのタイミングを外されて、落下死してしまう。

 しばらくすると、だんだんソニアの息が荒くなってくる。動作もおかしくなってきて、時たまぴくっぴくっと身体を振るわせる。

 ゲームの操作もおぼつかなくなってきて、普段ならなんでもないような場面でミスをして、残機を無駄に減らしている。

 ふいに、ポトリとコントローラーを落としてしまい、慌てて拾いに行く場面も出てきた。だが、再びコントローラーを握るその指先は、ぷるぷると震えている。

「んっ……くうっ……はぁ……」

 とうとうコントローラーを片手で握り締めたまま俯いて悶え始めた。

 ドラムを叩き続けることで鍛え上げられたラムリーザの腕は、その力が衰えることもなく、休むことなくソニアの胸を揉み続け、鍛え上げられた指先は、これまた休むことなくふにふにと胸の先端を刺激しつづける。

 ソニアはゲームしているどころではなくなり、ゲーム進行は完全に止まり、タイムアップでやられ続けている。そしてとうとう残機全てがタイムアップで終了し、ゲームオーバーになってしまった。

 勝負に負けたソニアは、涙声で「ラム……がまんできない、やりたい!」と言い出してしまった。

「そうか、それならスカートまくってパンツ下ろして……」

 ラムリーザはそう言って――キンクリ。

 

 

 

 ………

 ……

 …

 

 

 

――その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。続いて使用人の「お客様がいらしましたよ」という声が聞こえた。

 ラムリーザはその瞬間、やばい! と思った。

 なんと言うか、どう言ったらいいか、ただ今「合体中」である。

 慌てて「十五分待って!」と叫んでいた。

「いいかソニア、十分で終わらせて、五分で証拠隠滅する!」

「あっ、うん!」

 このまま途中で止めると、疼いたまま客を迎えることになってしまう。というより、客って何だよ。そんな客を迎える予定はないぞ……。

 とは言ったものの、客が来たのなら仕方がない。

 ラムリーザは、早く済ませるために、先程よりも強く、速く――やっぱりキンクリ。

 

 

 

 ………

 ……

 …

 

 

 

――客は、リリスとユコの二人だった。

 今日は暇なのと、来週から教習合宿に行くのとであまり遊べなくなるので、ラムリーザの所に遊びに来たというわけだ。

「やっぱりここは広いですわねぇ」

 ユコは部屋の広間で大きく伸びをしながら、開放感を味わっている。

「何をしてたの?」

 一方リリスは、テレビ画面と部屋の周りを見回しながら聞いてきた。

 テレビには、アクションゲームのデモ画面が流れている。それは、しばらくプレイせずにつけっぱなしだったということを意味していた。

「何だか消臭ファブリンのにおいが凄いんだけど、何なのかしら? それにソニア、なんか妙に顔が赤いし、息が荒い」

「なんだろうねー、不思議だねー」

 リリスは、じっとソニアの顔を見た。ソニアは大量の汗をかきながら、作り笑顔でごまかしている。

「それはね、大掃除をしていたんだよ。急に客が来たって言うから、慌てて二人で片づけをしていたんだよ」

 ソニアと違ってラムリーザは冷静である。

 だが、リリスはそんなラムリーザの様子を見て、「今日も暑いわね」と言いながら、着ている服の胸の部分をパタパタさせながら、胸を見せつけるようにラムリーザに近づいて行ってみた。

 だがラムリーザは、そんなリリスの行動を見ても、何も反応を見せなかった。

 リリスは「賢者タイム?」と呟く。

 ラムリーザは、首を振りため息を吐きながらどかっとソファーに腰をかけた。そして、「適当にゆっくりしていてくれ」と、まるでリゲルのように冷めた感じで言うのだった。

「まあいいわ」

 リリスはそう言って、床に転がっているコントローラーを拾ってゲームを開始した。

「それあたしもする、二人同時プレイやろうよ」

 ソニアは、ラムリーザとリリスの間に割って座りながら言った。やはりラムリーザとリリスが並んで座るのは許せないようだ。

「何かしら、発情娘さん」

「だっ、誰が発情娘よ!」

「こほん。それな、クリアできたら好きなもの買ってあげるって約束してプレイしたけど、ソニアはクリアできなかったんだよね」

 ラムリーザは話題を作って会話を軌道修正する。だが、この軌道修正方法は、あまり良いやりかたではなかったようだ。

「ソニアは下手糞ね。それじゃあ私がクリアできたら、私に何か買ってくれるのかしら?」

 リリスはクスッと笑って言ってきたので、ソニアは慌ててしどろもどろになって叫びだす。

「ちっ、違うの! その……、えーと、ラムがむ……邪魔をしてきて、その邪魔に耐えてクリアしたらっていうルールだったの!」

 リリスは「む?」と言う。小さな所を聞き逃さなかったようだ。

「それならラムリーザ、ソニアにやったことを私にしてもいいわよ」

 リリスは、誘うような微笑をラムリーザに向けてくる。

 だがラムリーザは、「それはできん」と真顔で答えた。リリスがどれだけ誘惑しても、顔色一つ変えない。

「やっぱり賢者タイム……」

 リリスはラムリーザを相手にするのは諦めて、ソニアをからかうことに徹することにした。

「……ソニアにはできて、私にはできないことをやっていたのね?」

 リリスは、ソニアの顔をニヤニヤしながら見据えてきた。だがその表情に、ソニアの頭の線が一本飛んでしまう。

 ソニアは、ゲームをプレイしているリリスに飛び掛っていって、脇の下をくすぐり始めた。

「ちょっ、やっ、やめっ、キャハハッ!」くすぐられて悶えるリリス。

「これでクリアできるか? できんだろう!」

 もうぐちゃぐちゃ。

 リリスはコントローラーを投げ捨てて、ソニアの胸に反撃を食らわせようと手を伸ばしてきた。

 ソニアはさっきイッたばかりで敏感になっている胸の感触に耐えながら、リリスの脇をくすぐる手に力をこめる。

 二人はソファーから転がり落ちてしまい、もう絨毯の上でじゃれあっているようにしか見えない。

「全く二人とも何なんですの……」

「久しぶりに言うけど、美少女が台無しだな……」

 テレビとソファーの間で転がりまわる二人を尻目に、ラムリーザとユコは、二人で一緒にゲームの続きを始めるのであった。

 
  
 
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